レインボーカーソル地獄対策
SWOD (Spinning Wheel Of Death)
レインボーカーソル
- パフォーマンスが落ちた
- レインボーカーソル(SWOD)が出て何もできなくなる
- ファンがブーブー唸る
- 突然凍る
原因は色々考えられるが、まず頭に叩き込んでおいて頂きたいことがある。この目まぐるしく進歩するコンピュータの世界でたったひとつ進化が遅い部門がデータストレッジだ。ハードディスクの信頼性の改善は驚くほど遅い。SSDなどで速さは進歩しても、信頼性は進歩しないということだ。
結論:バックアップ、バックアップ、バックアップ!
バックアップをしない者泣く資格なし!バックアップは3カ所になければバックアップと呼ばない。3つのうちの一つは必ず自宅以外である必要あり。筆者はTimeCapsul、Droboを自宅に、アマゾンS3バックアップサーバをネット上に使っており、データ損失は1997年以来一度も経験していない。
さて、パフォーマンス低下の考えられる原因:
- ハードディスクに不良セクターが存在していたが、OSのアップグレードで不良セクターに触れてしまった
- ハードディスクのディレクトリーカタログが破損
- OSのアップグレードの際、不良ファイルを引きずってしまった
- アクセス権がどこかで壊れてしまった
- 新しいOSに対応していないアプリが瀕死状態でOSの首を絞めている
ストップ!強制再起動はダメ!
パワーボタン長押しの強制再起動が最も危険!
もしハードディスクのデータがアクセスされていたらハードディスクの損傷はほぼ確実。
対策
- カーソルが凍っていなければ:
- ⌘ + Option + [esc] キーを同時に押し、アプリケーション強制終了画面を出す
- アプリケーション強制終了画面に赤字で表示されているアプリケーションがあるか調べる
- 赤字表示のアプリケーションがある場合はそれを選択して[強制終了]ボタンを押す
- その場でMacをパワーサイクルする(パーワーサイクルとは、通常にメニューから『システム終了』を選び、電源が落ちたら1分間待って電源を入れる)
- カーソルは動くが画面が凍っている場合:
- アプリケーション強制画面が出るか確認する(⌘ + Option + [esc] )
- 時計が進むか確認する(普段から秒表示にしておくと便利)
- アプリケーションスイッチャー(⌘ + Tab)で他のアプリケーションに移れるか確認する
- 取り敢えず5分は待ってみる
- 何をやってもダメな場合:
- 耳をくっつけでハードディスクのカリカリ音、またはスピン音がしないか確認する
- 断続的にハードディスクの音が聞こえる場合はしばらく聞いてパターンを学ぶ
- ハードディスク音がしない瞬間をねらってパワーボタンを長押しする
アクティビティモニタを活用
アクティビティモニタで原因捜査
アクティビティモニタはシステムで何が起こっているかを究明する重要なツールであるだけではなく、問題を起こしているプロセスを終了させることも可能。
- デスクトップ右上の虫眼鏡アイコンでスポットライトを起動
- スポットライト画面で「あくて」っと打てばアクティビティモニタが候補で出てくる
- アクティビティモニタが起動したら、表示メニューから『全てのプロセス』を選択
- 表示メニュー → 表示項目
- 実メモリーが表示されることを確認
- CPU、実メモリー、それぞれのカラムヘッダーをクリックし、それぞれの項目の表示順を下降にして下矢印の表示を確認し(∨)、どのプロセスがCPU、またはメモリーを以上に使用しているかを判明する。
セーフブート
トラブルシューティングで、まず簡単にトライできることのひとつにセーフブートがある。
- シフトキーを押さえて電源を入れ
- ログイン画面が出たら手を離し
- ログイン情報:ユーザ名とパスワードを入力し
- 再びシフトキーを押さえて[return]キーを押してログイン過程に入り
- デスクトップの背景が見えたら手を離す
ログイン画面以前のシフトキーはシステムのサードパーティソフトの立ち上げを防ぎ、ログイン画面以降のシフトキーはユーザレベルでサードパーティーのソフトの立ち上げを防ぐ。
つまりサードパーティーソフトの立ち上げを防いだ場合パフォーマンスの低下が改善されるかを確認する。